クレジットカード会社にとってのクレジットカード
クレジットカード会社の収益源は、会員から得られる年会費、分割払いやリボルビング払いが利用された場合の金利、加盟店で利用された額に応じて得られる加盟店手数料の3つです。
このほかに、加盟店と契約しているクレジットカード会社(アクワイヤラー)の場合は、クレジットカードが加盟店で使われると、クレジットカード発行会社(イシュアー)から加盟店使用料が支払われます。
これらの収益源から効率よく収益をあげるためには、たくさんの消費者がそのクレジットカードを選択してくれることが必要となります。
そのため、クレジットカード会社は、消費者が自社のクレジットカードを選んでもらうために、会員サービスと言われる多くの機能をクレジットカードに付加しています。
会員サービスで代表的なものは、ポイントサービスです。
利用額に応じてポイントを付け、それによって何か景品をプレゼントしたり、航空会社のマイレージと交換します。
クレジットカード会社のポイントサービスの目的は顧客の固定化です。
また航空会社のマイレージも同様です。
クレジットカード会社と航空会社が提携して、クレジットカード会社のポイントをマイレージに振り替える仕組みも、多くの会社が採用しています。
これ以外のサービスとして、海外旅行の保険加入などのように個人で独自に加入すると割高なものを、クレジットカード会社が会員サービスとして提供しているものもあります。
しかしこれらのサービスは、クレジットカード会社の利益につながってはいません。
加盟店手数料は、年々低下傾向となっており、分割払いやリボルビング払いの金利で稼ぎたくても、消費者は一括払いで決済する人が圧倒的に多数を占めています。
金融収益は
クレジットカード会社の大きな収益源になっているのが、キャッシングサービスと言われる消費者金融から上がる金利収入です。
ショッピング支払いの金利は6.5%~14%ぐらいですが、キャッシングの場合は、各社それぞれ違いますが、その倍程度の金利となっています。
クレジットカード会社のカード業務から得られる収益に占める割合は、キャッシングからが一番多くなっています。