老後に2000万円必要というのは?
老後2000万円問題が出てきたのは、2019年の金融庁の金融審査会による報告書です。
夫65歳、妻60歳の夫婦のみの無職の世帯では、毎月の不足額の平均は5万円であり、まだ20年~30年の人生があるとすれば、不足額の総計は、1300~2000万円になるという内容でした。
ロシアのウクライナ侵攻と急激な円安の影響で、電気料金やガソリンを始め輸入品の値上げが起こっています。
ガソリン代や食料品の高騰は、生活を直撃しています。
果たして、このままの状態であれば、老後の生活費には2000万円の貯蓄で大丈夫でしょうか?
ひるがえって、老後の生活費は今までの貯蓄と年金でまかなっていけるのでしょうか?
老後の生活を始める前に、老後資金がどのくらい必要か試算をしてみてください。
①定年後の収入は?
定年後、嘱託社員として働くのか決めて行く必要があります。
今までの会社で勤めるのか、転職して勤めるのかなのです。
老後資金を試算して、不足するようであれば定年後も働く必要があります。
また、いつまでも働きたいという欲求もありますので、いつまで働くかもある程度考えておくことも大事です。
そのようなことも踏まえて、公的年金、企業年金、民間の個人年金などの収入を把握しておくことが大切です。
まずは、入ってくる金額の総額を出します。(相続などで入ってくる金額は、除いておいてください)
②資産はいくらあるのか?
銀行預金や定期預金、株式や投資信託などを計算します。
次は、売れるかどうか分からない住宅などの資産も一覧にします。
そこから、今度は、住宅や自動車のローン残債などの負債を計算します。
プラスの資産からマイナスの負債を引いて、資産合計を出していきますが、不動産については、別枠で計上してください。
50代になりましたら、年に1回は、どこかの時点で毎年計算をしてください。
③大きな支出予定は?
大きな支出が予定されているものを書き出してまとめていきます。
子どもの教育費や結婚費用、家の修繕費用、自動車の買い替えなどです。
自動車の買い替えは、あと何回あるのか計算しておいてください。
④1年間の支出総額は?
大きな支出を除いた毎年の支出額と定年後の支出予想額を計算していきます。
毎年の支出総額が収入額を上回る場合は、暮らしのダウンサイズをしていく必要があります。
「節約のためにしていることは」を見てください。
私の家では、63歳の時に自動車を2台から1台にしました。
自動車代金、任意保険料、車検代を合計して、月3万円ほどの節約となりました。